あれ今日のゲストは、と眼をひく役者が出演していれば、まず番宣と思えばいい。 テレビ局が恥も外聞も捨てて、自社番組や制作B級映画の宣伝に他の番組を利用するマッチポンプである。
かってプライドのあったプロデューサー達は上から番宣の依頼がきても、断固として断った。そんな阿呆なことはできません、上司も現場に断られたら諦めた。その程度の常識は社内にあったということである。
ところが、いまでは社内に番宣プロデューサーなるただ乗り専門のスタッフがいてなんでもかんでも番組に押し込むという、なさけない状況になっている。役者も自分の番組の宣伝になることなら、といっても他の番組にでてただしゃべるだけという不甲斐ない対応だ。
ここ一番、世間の眼を全部攫ってやるといった気迫はない。
シャローン・ストーンを見よ、といいたい。57歳にして驚愕のヌードを見せた。
ケーブル・チャンネルで始まる彼女主演の「Agent X」という番組のための話題づくり。 眼をいじったとしか思えない、美容整形だらけの肉体、ボトックスのやり過ぎ、あらゆる罵詈雑言を浴びながら、決然と生まれたままの肉体を晒した。
さすが「氷の微笑」で世界的なセックス・シンボルに上り詰めたシャローン・ストーンである。
番宣がしたければそのくらいのことをしたら、というシャロンストーンのメッセージが、ハイヒールとネックレス以外なにもつけていないヌードに込められている。
シャロン・ストーン57歳のヌード
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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