若者たちはシェアハウスに憧れている。
都会へ出てきた学生はまず貧乏アパートから、というのは昔ながらの親たちの考えることらしい。
今どきの学生はまずゆったりとしたスペースを探す、家賃50万前後の高級マンションを何人でシェアしているか、それも学生街ではなくすこし離れた高級住宅街がねらい目だそうだ。
社会に出てからはまず住めない贅沢物件だから学生時代に住むという価値観が当たり前、男子二人と女子二人のシェアが理想で、外人それも白人男子が一人まじっているとさらに人気がある。
シエア・ハウスのデメリットは、共用施設が使いたいときに使えない、盗難・盗聴の危険がある、生活スタイルの違いがストレスになる、男女間のトラブル、といわれるが、メリットは入居時の家具などの負担がない、不在のときの宅配便を受け取ってもらえる、海外の友達を作りやすい、など…若者にとって最大のメリットは、なによりもセックスに不自由しないというのが本音。
それぞれに個室があり、広いリビングに集まっておしゃべりをしたり、プチパーティを開いたり、そのうえ誰かが借りてきたヴィディオの貸借と、パソコンのメンテも誰かがやってくれる、便利このうえない。そうしたシェアハウスでのいちばんの戒律は、「避妊は必ずすること」。みんな仲良く、兄弟姉妹であるということが、充分想像できる。
先日、笹子トンネル内で起きた事故でも、シェアハウスに住む仲間の温泉旅行で6人は同じワゴン車に乗っていて、一人だけ助かり五人が帰らぬ人となったと報じられたが、シェアハウスは苦学生のためのものではなく、いまどきのアマーイ若者が多いということだろう。
シェアハウスは天国か
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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