現代美術の街だったソーホーがファッションの街になってしまった。五番街に集中していたブランド・ショツプは競ってソーホーに出店し、(かのユニクロもソーホーに店がある)前衛的なディスプレイでファッションの時代を謳歌している。現代美術のギャラリーはハドソン川ぞいのチェルシーに移り、古い前世紀の建物に300近いギャラリーが集まっている。
そしてチェルシーの南、ミート・パッキング・ディストリクトが今話題のグルメ・タウン。昔ニューヨーカーの主菜たる牛や豚を解体し畜肉していた地域だ。いまだに牛や豚の等身大のリアル像がそこかしこにある。
その中心にある元ナビスコの古い工場が、チェルシー・マーケット。東西に延びる長い通路の両側にずらりグルメ・ショツプが並んでいる。Amy’s BreadというN.Yの一流レストランに入っているパン工場、The Lobster Placeというスープ屋、Hell’s Kitchen若者に人気のレストラン、牛乳、シェイク、フローズン・ヨーグルトなど人気のMILK BAR、見るとぞっとするアメリカ人好みの原色のカップケーキ専門店、果物や、八百屋、食器屋、籠や、雑貨屋、ブティック、本屋と40軒ほどのアーケード街、ダウンタウンに住む芸術家や若者達のランチ・ミーティング、、ヤンママの昼下がりのおしゃべり・スポットになっている。
FOOD NETWARK という食べ物専門チャンネルもこのビルにスタジオをもって、毎日の市場動向を伝え、マーケツトのお客さんをそのままゲストに番組作りをしている。中ほどには天井から滝の如く水の流れ落ちるモニュマンがあり、一日中七色にかわる。通路には石の彫刻のベンチが置かれ、子供が乗ってもびくともしない。廊下の隅にオレオを作っていた昔の写真など飾られ、色つきの大きな和提灯が通路の天井を飾ってアクセントになつているのが嬉しい。
グルメが通うチェルシー・マーケット
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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