カッピング(吸い玉)に生かされた

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カッピング(吸い玉)に生かされた
 リオ・オリンピックで話題になっているのが、カツピング(吸い玉)である。
 水の怪物と呼ばれているアメリカの金メダル5冠王のマイケル・フェルブスが、いつも肩や背中に付けている
丸いアザ状の跡が話題を呼んだ。吸い玉による治療の跡だということが判明。日本の選手では、女子レスリングの伊調姉妹がいつも首や肩に、丸く赤いマークをいくつも付けているそうだ。
 吸い玉はもともと中国の民間療法とつたえられ、ガラス状のカツプを患部にあて、カツプの中の空気を抜いて気圧をさげ、身体のなかの老廃物を表に吐きだす仕掛けなのだが、血行を促進させ、疲労回復効果をもたらすという点で、抜群の療法だ。
 筆者は軽井沢に居を移してから、30年中軽井沢の大窪先生によるカッピング療法を受けてきた。
 先生は吸い玉だけではなく、お灸、針、低周波、赤外線、超音波と多彩な療法を駆使して治療に当たってくれる。50肩も、ぎっくり腰も、パソコン疲労も、日常的な全身疲労もすべて吸い玉による血液循環治療によって
直してきた。つまり軽井沢に於けるカカリツケ医が大窪先生なのだ。
 山登りで疲労困憊のとき、撮影行で足腰がガタガタのとき、まま所謂マッサージに来てもらうのだが、疲労部位をいくら押しても治らない時は、押すのではなくカツピングで引いて貰う。すると嘘のように回復するのだ。
いったん停滞した血の流れを正常に戻し、不要物を排泄してくれている。
 押して駄目なら引いてみな…演歌できいたような吸い玉こそ、私の生命力の源になっている。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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