雑誌を賑わしているアラフォーも、半歩下がって道を譲ってしまうような、魅力的なオバさまが還暦を迎えた。とても60歳には見えない。いつも穏やかな笑顔で人に接している。年齢を超えた美しさがある。
還暦のお祝いをしなければということになった。赤いチャンチャンコではないし、赤いハンドバックもすでに届いているだろうし、さぁて困った。あれやこれやの末にこのさい、赤のランジェリーがいいだろう、ということになった。
男の下着なら、ブリーフ、トランクス、ボクサーパンツ、それにビキニぐらいしかないので、結論に時間はかからない。それに比べ女性の下着の多さに困惑した。
あのオバさまに、ニットのお尻すっぽりショーツは似合わない。ローライズのサニタリーもとっくに卒業しているはずだし、見せたくなるサイドWストリングのソングなど贈ったら嫌われてしまうかもしれない。レースが肌にのるボーイレッグはどうだろう。いや以外とTバックのタンガなど身につけているかも…。
いまどきの若い女性ならいざ知らず、ふるまいとしてスカートの下に隠すべきものとして育ってきた女性にこういった贈り物はかなり難しい。
いずれにしても、そこそこの品と高級感がなければいけない、という訳でフランス製のショーツという結論に至った。スワロフスキーのついたLOLA LUNAは高級とはいえセクシー過ぎる。LISE CHARMELも、CHANTAL THOMASS もどこか雰囲気が違う。結局デザインと技術のバランスがよく、そこそこに官能的でもあるAUBADEにきまった。グラマラスの概念が140年の歴史の中でこなれた品格をもたらしていた。
オーバドウに惚れる
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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