2014年と言う年は、空前のオリーブ不作年だったそうだ。
ところがあくる2015年、市場に出回ったオリーブオイルは、前年となんら変わらず、量も値段も変わらなかった。 何処のスーパーにも、エキストラ・バージン・オリーブ・オイルと立派に刻印されたオリーブオイルが並んだ。
美容と健康にいいのが、オリーブ・オイルと洗脳されてしまった日本人はまったく疑いもせずに、コノエキストラバージンオリーブオイルを食してきた。
ところが本場イタリアで、オリーブオイルの不思議が問題となった。
原料のオリーブの実が不作なのに、市場に全く響かないとはどういうことだと、騒ぎが起きたのだ。
ところがこのオリーブオイル騒動は、イタリアではルネッサンス期からあったと言われている。食用オリーブオイルに工業用オリーブオイルを混ぜて販売する不届き者がいた。それまで石鹸や、ランプの灯油、クルマの潤滑油にしか使われてこなかったオリーブオイルが、精製加工技術の進歩とともに、人間の口に入るようになった。
長い歴史のなかでオリーブオイルに、大豆油やヘーゼルナッツ油をまぜる工場施設、通関業者、取引業者それに政府関係者も混じった大規模な偽装ネットワークが出来上がっている、と伝えられている。まさにシシリー島のマフィアのように。現在世界中に出回っているイタリア製エキストラバージン・オリーブオイルの90パーセントが偽装製品だというのだ。
消費者が見分けるには、価格・やすいものは止める、ボトル・遮光性のあるもの、透明瓶は避ける、生産者・アイマイなものは買わない、これくらいしか消費者の防衛手段はない。
つまりエキストラバージンオイルと書いてあっても、ただのキャッチ・コピーで、ほかの条件でリテラシーしなければならない。
エキストラ・バージン・オリーブオイルの偽装ネットワーク
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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