ウソ八百のメディア社会

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 日本語には昔から色々な言葉遊びがある。
 日本テレビ最強の「笑点」を支える謎かけなど、言葉遊びの代表的なものだ。なぞにも二段の謎、三段の謎、そして考え物、恋の謎ことばにはヤマトコトバなどがある。
 言葉遊びのひとつに「無理問答」というのがある。考えてみれば無茶苦茶な問答なのだが、その場しのぎの問答にはなつている。
 例えば、問/青山に赤坂とは如何に、 答/目白に目黒というが如し。
 問/やかましい嬶を山の神とはいかに 答/飯炊きの女子衆を菩薩というが如し
 問/一人でも後(五)妻とは如何に 答/一人にて産(三)婆というが如し   等々
 こうした言葉遊びになぞらえたか、近頃、言葉のすり替え、意味のすり替えがやたら多いような気がする。
 宜野湾市市長選で、翁長沖縄県知事が対抗馬に対してぶつけたオール沖縄という言い方だ。オール沖縄が相手では、当選した志村市長は勝てる筈もないのだが、見事オール沖縄を破って当選した。
 政治にこうした宣伝コピーが登場するのは不愉快だが、政治に代理店が関与するようになって、誠実より宣伝効果とばかり、ウソ八百の無理問答が通用するようになった。
 安保関連法案を戦争法案といいかえて、不安を煽る左翼政党と左翼文化人もしかりだ。
 明日にも戦争が起きるような論陣をはり、無知な国民を誘導する。この国の国防にはまったく責任をもたず、ただひちすらに反対をとなえる自称文化人たちには、迷惑する。
 論戦と無理問答は根本的に異なるのだ。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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