2005年からこつこつと練習に励んできたアンサンブル軽井沢が、この1月24日やうやく本格的にデビューした。会場はご存知大賀ホール。
結論を急げば、軽井沢にはこの位の規模のチャンバー・オーケストラは、とてもいい。この町のサイズにジャスト・フィットのアンサンブルだし、これからの精進次第で軽井沢の顔になる可能性を充分に秘めている。東京の二流オーケストラに高いギャラを払うより、こうした町民アンサンブルに町は助成すべきだろう。曲目では最後に「ベートーヴェンのシンフォニア7番」をもってきたのが良かった。 TVのノダメ・カンタービレや、サラ・ブライトマンの名唱でも耳懐かしく、ベートーベンもいよいよ精神病院行きかといわれた曲が、厳冬の軽井沢できいていてとても心地よかった。 少々困惑したのは「金管四重奏」、宗教・民謡・宮廷とはっきりした背景がある選曲にもかかわらず、演奏の解釈が聴こえてこない。この国の学校吹奏楽の欠点が、見事に露呈した演奏だった。なかにキラキラとスパンコールをあしらったイヴニングの演奏家がいたが、そうした嗜好はこのアンサンブルには合わない。
アンサンブル軽井沢旗揚げのこと
コメント
1件のフィードバック
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アンサンブル軽井沢を温かく見守ってくださりありがとうございます。
当日ギラギラドレスを着てしまったのは私です。
わけあってあれを着る事になったのですが、やはり相当浮いていたのですね・・すみません。
今後はせっかくのアンサンブルの雰囲気を壊さないように衣装にも充分気をつけます。キラリと輝く演奏に近づけるよう努力してまいります。ご指摘有難うございました。
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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