アラフォー女子が壊れている。

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 「アラフォーっていわないで。私たちは40代女子よ。」とにかく元気、消費意欲旺盛、性欲も衰えず、いま学校に吹き荒れるモンスター・ピアレンツの中核をなしている。
 四十代読者モデル・自慢ヌード大公開、全国四十代スツピン・モデル・グランプリ等々、何を考えているのかわからない状態でもある。そもそも40代女子はバブル期に青春を送り、アツシー、メツシー、ミツグ君を自在に操り、向かう処敵なし、眼の前にいる男性を見下す傾向がある。私の欲望こそがいちばん正しく、それに答えられない男は男と認めない。どんだけ自分好きなのか、徹底した自己愛はバブル世代の特徴なのだ。
 近頃泥沼の麻木久仁子、整形見本の大桃美代子、国生さゆり、斉藤由貴、青木愛、荻野目慶子、近藤サト、有賀さつき、石原真理、恐れ多くも雅子妃殿下…トラブル持ちの40代女子は書き出したら切りなく濃い名前が続く。ある女性誌の調査では「不倫願望」はついに20代を抜いて、40代がトツプに立ったと書かれていた。
 彼女たちは見られてなんぼの時代を生きてきただけあって、ファッションも尖ったもの好き、自己改造の意欲も高い。自由に使える金はどんどん整形につぎこむ。それも顔どころか、膣縮小手術、乳頭切除手術、陰部脱毛だというから天晴れというほかない。
 こうした自己改造欲は子供に対する過剰期待につながっていく。日本語もおぼつかないガキの頃から、英語に通わせる。狭い我が家にピアノを買ってレシーバーでバイエルを強制する。自分の脳みそを考えたら、突然にノーベル賞が生まれる筈もないのだが、高望みの自分にまつたく恥ずかしさを持ち合わせない、史上まれに見る貴重な世代なのだ。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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