ふるさと返礼品に「お墓」???!!!

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ふるさと返礼品に「お墓」???!!!
税金は現住所に収めても領収書しかくれないが、「ふるさと」におさめると、なんやかやと返礼品がいただける。貧乏なふるさとからは牛肉やビールがいただけるが、金持ちの大都市や軽井沢からはなにもいただけない。
 よく考えると不思議な制度だが、ふるさと創生とやらオカミの考えたことだから、きっと何処かでだれかが喜んでいるのだろう。
 ふるさと納税返礼品の人気ベストテンは圧倒的に牛肉が多い。山形舟形町の「山形牛A4ランク」佐賀宮城町の「黒毛和牛A4ランク」を始め、酪農のふるさとはみな牛肉に頼っている。
 次なるはやはり日常生活品のお米である。北海道浦臼町は「ななつぼし精米」だし、いまや全国ブランドになってしまった「こしひかり」もあちこちにある。山梨山中湖村の「富士清水」や、笛吹市の「ワイン飲み比べセット」、震災を受けた宮城名取市の「エビスビール」、など生活に直結した返礼品に人気が集まっている。変わり種には、元湯陣屋露天風呂付旅館宿泊券の神奈川秦野市というのもある。
 変り種のエースが登場した。軽井沢のおとなり小諸市の「お墓」である。墓がなく、思案投げ首の初老の人々にとってこんなに魅力的な返礼品はない。標高1000メートルに位置する小諸市営の「高峰聖地公園の合葬墓」への永代埋葬権がついてくる。北アルプスや浅間山を望むこのうえなく眺望にすぐれた墓苑に生前申し込みができる、寄付金額は24万円と少しお高めだが、いちど払い込めばそのあと共益費維持費なと一切なしで管理は小諸市が責任をもってしてくれる。高齢化社会によりそった素晴らしい返礼品といえよう。
 軽井沢のごとく、外国人の少ない私立のインターナショナル・スクール?に何億も寄付するよりは、はるか墓不足に悩む同胞への供養になると思う。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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