にほんを守るワクチン食 七草粥

by

in ,

七草.jpg
 今日は七草粥の日である。
 鳥取地方に古くから伝わる面白い七草囃子がある。
 「唐土の鳥が 日本の島に渡らぬ先に ナズナ七草そろえて 杓子の上持って スットコテンと はやいてホーイホイ」
 この囃子唄を歌いながら七草をたたいて粥に入れ無病息災を願うのだが、古くから悪疫の元は唐土、すなわち大陸と信じられていた、という事実が面白い。
 いま唐土からサーズ、マーズ、オミクロンと次々と姿をかえて襲来する悪疫と全く変わっていない。原因のひとつに中国人の食習慣に動物食があり、そこから人間に伝染し、悪疫に悩ませ続けられる世界の伝染病の歴史があると言われている。
 大陸の表玄関であった鳥取あたりの人々が、江戸の昔から、悪疫退散のためには、唐土の鳥こそが一番の原因と断じていたのだ。
 ワクチンが行きわたる迄はと思っていたが、敵は姿をかえて次々と襲ってくる。「悪女の深情け」という例えもあるが、こればかりは御免こうむりたい。新型、新型、新型といくつ重ねたら終わりを迎えるのか。専門家会議のしたり顔が空しい。
 丸餅の入った七草粥は久しぶりに旨かった。しっかりと煮込んであるオセチも美味いが、これで正月は終りというケジメの食が七草の粥というのが胃に優しいし、そこに数種の幼いミドリが添えられているのが、如何にもこの国の行事食に相応しい。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


カテゴリー


月別アーカイブ