すこしばかり下手な字でも、懸命に書いてお届けするのが香典だと思う。それでも裏に金額をしたためるべきか否か、悩む。 ご霊前か、ご仏前か、ご神前か、迷う。 そこで最近では「お供え」に統一している。これならキリスト教から仏さま、お祭りの供養にも通用する。
最近の互助会やら葬祭殿の仕組みは、かなりよくできているが、なかには茶髪のお兄さんがディレクターの名刺をもっていたり、こちらが戸惑うこともある。葬祭ディレクターに指名制があれば、やっぱり壇蜜が一番人気に違いない。
韓国では、大病院の7割が葬祭会館をもっているそうだ。 病院はもじどうり揺りかごから墓場まて゛面倒をみてくれる。 ソウルでは90%の人々が病院の葬祭場で葬式を上げたという結果がでている。
どこにも行かず、すべて病院ですむというのは有難いことなのか、味気ないことなのか、生前放浪癖のある故人は少しはウロウロしてから黄泉の国に行きたいだろう。
そもそも病院のとなりに葬祭場があるのは、日本人の心情に合わないかもしれない。あの病院は葬儀の利益で営業しているから、どんどん殺されるかも、と変な噂が立ちそうだ。
IT大国の韓国では故人の写真も液晶パネルだというし、香典もカード決済できるATMが受付横に置かれている。これなら葬儀会館の一括管理で葬儀費用の取りっぱぐれもない。
がATMの前でお香典の額に悩んで、キーを打つのは、どうも故人に対し申し訳ない。
火葬場の進行状況を、写真で携帯に送ってくれるサービスもあり、火葬が終わったら総てをロボットが処理してくれて、都合のいいときにお骨を戴きに行くという、味気ないサービスもある。
お香典はカードで
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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