ペットカフェ、ペットマンション、ペットブティック、ペットスパ……あっという間にペットならでは夜の明けぬ国になつてしまった。
がルールを心得ない飼い主も多く、この九月から役所はペットを引き取らないことになった。年間19万頭もの殺処分のペットでは規制を設けざるを得なくなったのだろう。
フランスでは、お犬様の落しもの不始末に183EURO(約2万円)の罰金だが、日本はわずか1000円の科料、罰金が安いのは良いことか悪いことかよく判らない。
ペットについて決して嫌いではないが、往々にしてペツトを飼う人たちの思考停止状態に困惑する。すべての価値観、生活スケジュールが、ペット優先になり人間不在なのだ。あからさまにペツト都合でものごとが進行する。本人は犬は家族と信じ、家族都合で日々を過ごしているつもりだが、犬しらずの人間には理解不能の場合が多い。
ボケ防止、老化防止、身体障害、知的障害、精神不安定とペットはあらゆるシーンに効くといわれているが、いまペットはコンパニオン・アニマルなどと呼ばれ昇格している。
パリでは、トロチネット(通称ウンチバイク)というウンチ専用清掃スクーターが走っている。ハンドルの下に掃除機の吸い込みノズルのようなものが付いていて、街中でウンチを発見するとバキューム力で一瞬のうちにウンチを荷台のタンクに吸い込む。100台のバイクがせつせとお犬様の落し物を下水に運んでは流している。
フランス人の犬の落し物に対するモラルは最悪だと言われているが、そのせいか大小の公園はほとんどお犬様立ち入り禁止になっている。
落し物が子供達と大人の衛生に良くないという理由からだそうだ。
お犬様の落しもの
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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