あきれた政界の平和ボケ

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あきれた政界の平和ボケ
 ようやく森友学園問題の先がみえてきた。
 野党議員は声高に安倍昭恵夫人の寄付問題を取り上げ、國会に証人喚問すべきと主張してきた。多分この議員は国公立の大学で勉強してきたため、言い換えれば税金で勉学してきたために、私学の運営実態を知らないのだろう。
 私学の運営はおおむね卒業生を初めとする先輩やスポンサー企業の寄付により成り立っている。ましてや卒業生で功なり出世した人に対する寄付の要請は眼を見張るものがある。筆者も卒業後60年たっているが、いまだに毎年寄付の書類が届けられる。
 昭恵夫人がかりに100万円の寄付をしたとしてもなんらとがめられることではない。むしろ教育事業にたいしての寄付は褒められて当り前である。
 さらに国有地払下げにまつわる「瑕疵」と「忖度」の問題が俎上にのぼった。伊丹空港周辺の国有地払下げは、森友学園、豊中市の公園、そして給食センターの三か所と言われている。
 給食センターの場合2015年に掘り起こしたところ、アスベストやコンクート片が大量に出たというので、撤去費用として14億円が計上され、隣の公園もまた廃棄物処理費として14億円が認められ、結局土地はわずか2000万円で払い下げられた。当初の国有地売却額14億2000万円が、僅か2000万円で払い下げられた。
 森友学園の埋設廃棄物処理費8億2000万円を差し引いて、1億3000万円で払い下げられたのにそれほどの忖度はない。それをいうならば、朝日新聞本社払下げにまつわる国有地処理のほうが、よほどマックロなのだ。
 いま世界中の新聞が、北朝鮮のミサイルが作り出す緊張について心配している。その時、森友やら、籠池、スポーツではあまりに情けない。北朝鮮ははつきりと日本の米軍基地が目標と宣言している。中国も尖閣は自国と発言し、沖縄まで核心的利益といっている。
 議員たるもの右左に関係なくすみやかに、日本の国土を守るためになにをすべきか、早急に対処すべきだ。
 領土、領海、国民の命を守る事こそが、内閣と國会の至上の命題であるということを再確認したい。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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