師走の声をきくと北陸に行きたくなる。
富山でも、金沢でも、福井でも、北陸三県どこでもいい。
JR東日本も大判振舞いで、かにを食べに行きたくなる大宣伝を繰り広げる。
足をのばして食べに来て……富山・きときと高志の紅がに
手前みそですが美味しいミソです……石川・加能がに+香箱がに
ツメの甘さに自信があります……福井・越前がに
キャッチ・コピーもそれぞれに頑張っている。 これも電通の仕業かと疑うが、オリンピックの開会式よりは、よほどましだ。
富山ならば新湊漁港の「かに小屋」がお薦め、かにのせり市とかに料理を味わって¥5.900で済む。
金沢なら室生犀星、泉鏡花がこよなく愛した、かに尽くし懐石¥13.000、駅近くの加賀料理「大名茶屋」がいい。近江町市場ではどの店も加能がにが店頭をうずめつくしている。コスパと問われれば、金沢駅の駅弁「かにすし」でも充分である。
福井の越前かになら、旧北陸道最古の長者町「いわし屋」がある。芸能人御用なら三国サンセット・ビーチの「みくに隠居処」、人眼を避けたいのなら露天風呂付和モダンルームのある「越前萬月」非日常の空間にかにの贅沢がついて、愛人もさぞお喜びの筈だ。
開高健 「私たちはただひたすらに、かにを食べた。まるで女の躰を愛撫している感じだった。」
日本人は世界でいちばんかに好きな民族かもしれない。
ああ! ! かにが食べたい
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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