名門小学館大正11年創刊の「小学5年生」「小学6年生」が遂に休刊を迎えることとなった。幼稚園に始まり、小学1年、小学2年、小学3年と学年があがるとともに、母親の買ってくれる月刊誌のタイトルも出世するのがとても嬉しかった。そんな喜びは今時の小学生には通用しないようだ。低学年にはニコ・プチ、中学年にはピチレモンなど、下品な色ずかいの子供むけファッション誌のまえに敗れ去ってしまった。モデルになりたい子のシンデレラ・オーディション、プチモプロフィール、一着で100万倍かわゆ服、盛りメーク、盛りヘア、このブームにのっとかなきゃヤバイシ、肌見せ完全NAVIときてはなにおか況や。伯父さんは眼が点である。勉学そっちのけで、カワユイ系コォーディネート選手権に母親ともども参加するなんぞ、断固禁止すべきだ。女性が5人の男をカモにして結婚詐欺を働き殺したらしいというニュースが飛び交っているが、子供の時から異常な消費文化への関心が要因となり、自由を勘違いした総白痴社会へ突き進んでいるのだろう。「強めブラックな勝負スタイル」などは子供には無用、熟女の果てのファッシヨンである。
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
コメントを残す