分をわきまえる。人間の基本的なモラルとして、分をわきまえなければいけない、と教育されて育った。
必要以上に遠慮することはない、がしかし出過ぎた行為や発言は控えなければいけない、という教えだった。
それぞれの置かれた立場、ポジションによって、発言域、行動域におのずから制限がある。それが社会の秩序をつくり、町をつくり、国をつくっている。家族、家庭、家にも分の存在はあって、守られるべきである。。
近頃民主主義のお陰で、民意、民意と言い出し、このわきまえなければならない分がとかく存在感にとぼしい。
沖縄問題など、翁長知事の発言をきいていると、国政と県政の区別が判らなくなる。
沖縄には沖縄の言い分がある。沖縄の苦しみを判って欲しい。そこまではいいのだが、その先の分を弁えていない。
アナタは何時から沖縄の王になったのか。国の政治の領域にはみ出して、手の付けようがない。もうすこし冷静になって分をわきまえた交渉の仕方があるのではないか。
翁長知事は沖縄独立戦争を仕掛けているのではないか、とさえ思われる。
目の前の課題を解決するための方策や時間をかけて目標にたどりつく忍耐、知性がない。子供が駄々をこねて目の前の菓子を欲しがるのに似ている。
また最近の出来事に、舛添東京都知事の都立高跡地の韓国貸与問題がある。
絶対数の不足から今社会問題になっている保育所用地として使用させず、韓国学校の増設用地として提供するというのだ。
知事自身のかかげる都市外交とやらにとっては、朴槿恵大統領との絆は大事かもしれないが、そのまえに直近の国内問題に組することこそが、都知事の役割ではなかろうか。これもまた分を忘れた行為だといえる。
こうした分をわきまえない日本人が次々と増殖しては、この国は空中分解してしまう。
本当に困ったことだ。
「分」を守れ。「分」を忘れるな
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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