「ホスト地獄」と「デートDV」

by

in

ホストクラブに於ける女性の借入金が話題になっている。
通い詰めたあげく、お金の罠にはまって売春をさせられるというケースである。
むかしは夜の銀座に通い詰めて、倒産した男が自殺という筋書だったが、いつの間にか通い詰めるのが男性から女性に代わっている。
ホストクラブ.jpg シャンパンタワー.jpg
それだけ女性の地位も収入も上がったということなのかもしれないが、実はホストクラブという空間は、女性の性的欲求不満に答える慰安設備、そこに働くホスト達は欠落した女性心理につけこむ性的詐欺師のような存在だとも言える。
小金があって性的不満をかかえる女性たちにとって、そこはパラダイスだったかもしれないが、実は男性が仕掛けた罠、それに引っかかる女性が後を絶たないというのも困ったことである。
すこし前には、やはり女性からの「デートDV」の訴えが話題になっていた。
じつに6人に一人の割合で女性被害者がいるというのだ。嫉妬または別れ話が発火点だが、相手男性の異常な沸点についていけない、という女性が増えている。幼児期から母親の異常な愛情に育てられてきた男性は、それが当たり前と思い込み、少しでも女性が逆らうとすぐに暴力に及ぶ、はては殺人事件まで引き起こす、という困った現象だ。
女性側の性意識が開放された結果、男性の支配欲が惹起され偏執狂となり、暴力に及ぶという事実がある。
ジェンダー・フリーというお題目は結構だが、男も女もすべて自己中心ではない社会規範、道徳規範という教育がより必要なのではないだろうか。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


カテゴリー


月別アーカイブ