「タモリ・ステーション」の馬鹿馬鹿しさ

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 ウクライナの真実に迫る…特別番組「タモリ・ステーション」なる番組があった。
 ブラタモリなどで発揮されるタモリの地政学的視点などから、ロシアとウクライナの関係についてユニークな話が聞けるかとチャンネルを合わせて待機したのだが……15分たってもタモリの発言はない…35分たってもタモリは黙っている……45分たってもタモリの発言はない。
 番組は平板な鼻声の政治にも国際情勢にも関係のなさそうな司会者で、時間だけが費やされていく。
 解説者はいまやそこら中のテレビにでて解説している軍事専門家で、なんの新しさも視点もない普通のウクライナ特集なのだ。
 一時間がすぎてもタモリの発言はない。ひょっとしてタモリは、親プーチンでロシア側の応援がないのが不満なのか、と疑ったが、真ん中に座ってタモリ・ステーションと題して放送しているのだから、発言する義務もある筈だが、1時間15分たっても無言のままだ。
 結局、番組のあたまと終りにひと言挨拶をしただけの、詐欺そのもののタモリ・ステーションだった。社長の名前までだして、こんな番組を制作するテレビ局の神経を疑う。
 ウクライナ ゼレンスキー大統領の國会演説が中継された。
 ゼレンスキー大統領の抑制のきいた演説に対し、通訳のひどさが耳に余った。変なナマリがあり、かつ大統領の訴えたい文脈にたいして全く無関心なのだ。AIに翻訳させた方がよほどましだ。ここ何十年聞いたことのない程の通訳だった。国会事務局の能力のなさにも呆れた。
 ウクライナの悲劇に想いをいたしている間の、日本の現実である。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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