「キストモ」がいて当り前

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「キストモ」がいてあたりまえ
 近頃「キストモ」と呼ばれる男女間の交友関係があるらしい。
キス友、すなわちキスはするけど、それ以上には行かない、それ以上の行為はしない、という異性の友達関係を指していう言葉だそうだ。
 古いオジサン達は、そんなのあるか、キスしたら当然その先までいくだろう。キスとナニは一心同体、だからキスは前戯というではないか、と気色ばむが、そういう議論は近頃の心優しい若者たちには通用しない。
 「エッチまでするとセフレになりますけど、私たちはキス止まり、二人ともキスが好きだったので、相談ごと悩みごとの度ごとに、会っておしゃべりしては最後はキッス、嬉しいことがあったら会ってキッス、つまり親愛のキッスですね。」IT企業に勤める27歳の女性の発言だ。
 合コンの帰りに自然の流れで軽いキスというのもあり、キス友の一人や二人あってあたり前というのが、近頃の風潮らしい。頬へのキス、手の甲へのキスなど日常のうちとさばけている。
 古い女ほどキスしたら最後、結婚しなければと思いつめるから、そうしたオールド娘に近寄ったら駄目と、忠告してくれたキャリアの女友達がいた。
 黒髪のワンレン娘とか、ちょうちん袖の家付き女には、絶対近寄るべからずというのが、キストモ達のルールと聞いた。
 クリムトの「接吻」など見ていると、キスという行為のもつロマンと美しさに触発される。
 


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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