「つや姫」と「ふっくりんこ」

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「つや姫」と「ふっくりんこ」
 「晴天の霹靂」どんな出来事がもちあがったのかと、一瞬心臓に悪い。
 銘柄米の名前ときいてホッとしたが、米につける名前として適切なネーミングとは到底思えない。もうすこし平和な食生活を連想させる名前がなかったのだろうか。
 どっちを向いても「こしひかり」というのも消費者にとっては迷惑しごくだが、近頃では「長野のこしひかり」「福島のこしひかり」のなかから「魚沼産のこしひかり」を探し出すのが一苦労だ。もはやブランド米のネーミングのはずが、一般米の名前となってこしひかりだけでは、優位を保てない。そこで新潟から登場したブランド米が「新之助」、「こしひかり」との二本立てで育てていく予定ときいた。
 このところ北海道へ行くたびに、札幌郊外にあるホクレンの杜に足を運び、お米と対峙する機会をえている。
長いあいだ北の大地は寒さが厳しいので、美味い米はとれないという通説に悩まされてきた。どっこい「ゆめぴりか」「ななつぼし」、そして「ふっくりんこ」堂々とうまい米が並んでいる。
 「ユメピリカ」って確かに美味しいけど私は「ナナツボシ」のほうが好き、でも「今夜は「ユメピリカ」の気分」CMでマツコ・デラツクスに語らせ、全方位の販売促進を手がているホクレンはなかなかの商売上手。道内では、もっとおいしい「ユメピリカ・コンテスト」を開いて、生産者と消費者への両面作戦を展開している。
 いま全国に700を超える銘柄米があり、2016年度だけでも32の銘柄米が登場したそうだ。
わが事務所での評判は、山形の「つや姫」、福岡のあごおとしにも、新潟のいくら醤油漬にも合うつやと甘みを
もつている。北海道の「ふっくりんこ」もすて難い。濃厚な甘みと食感で、金目の干物には最高の朝飯があじわえる。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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